Memories of summer 〜夏の記憶〜


前回の投稿から、1ヶ月と少しが経ち、
北海道も、昨年とは違い、いつも通り涼しい秋がやって来るとともに、
先日9月18日を最後に、今年2013年度の、学生「海の合宿」も終了。

僕達の慌ただしかった「夏」も終了した。


積丹町研修センターと学生スタッフ筆頭の五味君。

松山千春 曾祖父の記念碑。

研修センターは旧美国小学校の跡地です。

管理人の清水さんと五味君。

研修センター前で”もののけ姫”を歌う平尾義人。

この、積丹町研修センターでの合宿コースは今年で3年目。
毎年終了とともに、寂しさが残る。
それは、子供の頃に毎週楽しみにしていたテレビ番組で、エンディングテーマが流れると「あ〜ぁ、また来週か。さみしいなぁ」と思う感覚に、少し似ている気がする。

今年は、人手不足から、やり繰りに限界が障じていたり、海が時化てしまって、認定まで漕ぎ着けることができなかったりと、100%満足出来る終了では有りませんが、ケガ等のトラブルも無く、無事に終える事が出来た事にホッとする次第です。

こんな事言ってはいけないとは解っていますが、あえて言うと、開催中は正直、疲労困憊で、お店の事や部長としての会社業務まで考える余裕は一つもありませんでした。
危機管理的にも、私とヨッチ、どちらかに怪我や病気等々があれば一発アウト状態。

控えと、ローテーション出来る人員が欲しい、、、


このご時世、、何処も一緒だと言うのは重々理解はしておりますが、果たしてそれで良いのだろうか??


しかし、これだけ働いてもなお、利益が残るような状態にはない。。。
お客様を楽しくフォロー出来る状態ではない。。。
ファンダイビングも人手不足から断りつづけている。。。
器材も販売出来ていない。。。


それらを上手に考え、改善するのが、私の仕事だと言われている。
本当に、そうなのだろうか??

与えられた、ヒトモノカネジカンで、最善を尽くしたつもりである。
これ以上はダメだ。危ない。

40年続いている企業。活かせるノウハウやパイオニア精神、チャレンジ精神も有るはずだ。
ここから先は、経営者に寄る経営的手腕と判断と思っている。

思わず愚痴をこぼしてしまいましたが、このブログの趣旨自体が、お店側の本音なので、構わないと思っています。

どちらにせよ、これからどのように、我が部署をもりたてて行くか?
自分たちが生きて行く為にも、想い出や感傷に浸っている場合では無いのです。

前回のブログからの「後編」
想い出では無く、私達が来年へ繋げる為の軌跡、経過記録です。



●8/19~8/21 弘前学院大学編

ヒラツメガニ(ヘラガニ)の季節でした。

今後は青森でも様々な活動を行ないたいです。

合宿は東海大学札幌キャンパスの講習と合同とし、効率を高めました。


●8/24~8/25 北海道エコ動物自然専門学校 ADV編

初日はリフレッシュとコンパスナビを行い、夜は講義、翌日はボートに乗船しディープとリサーチ予定。

翌日、予想外の強風と大雨。情報では雷と竜巻の注意も。安全管理上中止に。残念です。

●8/26~8/28 東海大学札幌キャンパス編

天気と海の状態は最悪だった。。。

結局3日間を通して、1日分の基礎しか出来なかったのです。特に雷が危険です。


●8/31 NAUI CPR & FirstAid

東海大の合宿後、海洋実習や学科講習を実施。今回は救急法です。

久々の札幌での講習でした。


●9/2~9/4 北海道大学 教育学部編

予報では、最終日あたりが危ない感じでした。今年は悪い予報ばかり当たる。

二日目までは、それでも順調に進んでいました。

しかし、翌日の最終日、大雨 雷の為中止。今年はこのパターンが多かった。


●9/6 札幌科学技術専門学校 海洋生物学科 スノーケリング編

日帰りですが、1年生のスノーケリング&磯観察講習です。

ですが、残念ながら、時化ています。

カモメの子供も様子を見ています。

午前中の泳ぎ方レッスンのあと、室内で講義を行い、札幌へ戻りました。


●9/7~9/8 NAUI レスキュースペシャルティコース

前日に学科を行い、翌日は海。スキンとスクーバ両方のレスキューを行ないます。

久しぶりに、海の状態が良かった。

みなさん、大変お疲れさまでした☆


●9/10~9/12 弘前大学編

私が1日開催日を早く勘違いしていましたが、無事に開催。

透明度はあまり良く有りませんが、講習は行なうに充分です。

アドバンスコースも無事に認定です。

久しぶりに見る、終了の記念撮影。

そして、久しぶりに見る、晴天と青い空。


●9/14~9/15 ナイトダイビング

日中、講習やファンダイビングを行い、夜はナイトダイビング。

ボートに載せていただき、宝島でナイトダイビングです。

ウマヅラハギが寝ぼけています。

お客様の手の中に「すぽっ」と入った時は、笑いで溺れそうになりました(笑)

ダイビングの後はビールです!

良い飲みっぷり!

お刺身も美味しい!

皆さんも是非「平八」さんへお立ち寄り下さい!

そして、夜中から朝にかけて激しい雷雨。翌日は晴れましたが大気不安定により中止にしました。


●9/16~9/17 北海道大学 経済学部 ケーススタディ編

北大経済学部院生によるケーススタディの一環で体験ダイビング。

初日は時化のため、湾内でスノーケリングでした。まだ透明度は悪くなかったので良かったです。

夜はBBQでした。ですが、風が強く、翌日が気になるところです。

翌日は見事に晴れました!ですが、海は時化ています。

まだ、湾内への影響も少なかったので体験ダイビング実施。

逃げ切りに近い形ですが、無事終了!


●9/16~9/18 はこだて未来大学編

私が北大の担当中、ヨッチと稲田さんではこだて未来大学を実施。

二日目、三日目とも、海が時化、湾内での講習しか行なえませんでした。

三日目の湾内での風景です。

またリベンジ戴きます。

水中ではマフグが沢山みられます。

ナベカもいます。

今年はアミメハギが多いですね。

湾内でもきれいな風景はあるんです。

一生懸命、海藻をかじっていました。

今年は3日間で認定出来たコースのほうが少なかったような気がいたします。これも自然なのです。

また来て下さいね。


●楽しいひと時〜食事の時間

夕食は「合宿カレー」です。

食べる、寝る、これはダイビングの重要な要素

メニューを変えないのは理由があります。それは、僕が急遽作れなくなっても誰かが指示無しで作れる事。

たまに「麦」もブレンドし、ビタミンを補給します。

朝は「サバ水煮」の缶詰を使った炊き込み御飯です。

たまにひじきやワカメ、しめじと椎茸など、細かい具材を変えたりしました。


以上が、合宿の経過記録です。
合宿が無い時も講義や海洋など行なっておりました。

●本当に今年は中止が多かったです。

他のスクールとは違う基準だと思いますが、私供ポセイドンは注意しなければならない情報があれば、それを最大限、重要視すると言うことです。

最近の某企業の不具合放置等のニュースもそうですが、慣れあいに寄ってインストラクターに存在する注意義務が、適当に慣例化されてしまうと非常に危険であること。
また、某人気グループの野外ライブ会場での落雷死亡事故も、運営会社2社が訴えられていますが、ダイビングももちろん、落雷の発生前、発生後の行動を計画し、その実施を行なわなければ、予見すべき注意義務違反となる可能性が高いのです。

そんなことよりも、結果は解らない訳で有り、晴れた凪たは結果論でしかない。
利益よりも講習生の安全を確保することのほうが重要であるのは当たり前の話。
従って、今年のように大気が不安定で雷があれだけ頻発したのであれば、中止が多くなってしまったのは当然の話なのです。

皆さんも、理解して下さっていると思っています。


●合宿での生活

スタッフの朝は
0530起床、朝食づくり
0700朝食
0845出発
0900午前レッスンスタート
1300午後レッスンスタート
1600学科スタート、夕飯づくり
1930夕食
2200消灯
2300見回り
2400見回り者就寝

学生に何かあった場合も想定し、スタッフは飲酒禁止です。
もちろん学生は未成年がほとんどなので当たり前です。



7月下旬から始まった積丹研修センターでの合宿コース。
約2ヶ月間、11回に渡り、こういう生活を過ごして来た訳です。

この合宿コースも成熟して来ました。
あとは、もう少し受入れキャパを増やす為にも、また、一般のお客様にも楽しい夏のひと時をもっと充実してもらう為にも、正規社員を最低あと1人、出来れば2人いれば、ベストです。

でも、その理想の2人を含め、我々が生活して行く為の利益をいかにして産むのか?
またこれは、私供だけではなく、お客様みなさまの利益でもなければなりません。

我々は、講習の質、スタッフの生活、天候等の注意義務、そしてみなさまの利益など、
これらの理想を追い求めることを、諦めるべきではないと思っています。

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