北海道大学 体育学 スノーケリング講座〜臨海合宿編
積丹町美国町 小泊海岸にて。 |
私にとっての、夏のビッグイベント「北海道大学 スノーケリング講座」が先日8/3にて終了した。
このスノーケリング講座は、前回の投稿にあるとおり、
- プールで1.5h×4回のトレーニング
- 1泊2日のスノーケリング海洋実習または、2泊3日のスクーバ合宿
で、構成される。
大学の授業でもあるため、年々参加希望者も増え、今年は約120名となった。
1組目のブリーフィング風景。 |
臨海合宿の目的は、
- 海で泳ぐ事が少ない北海道の学生に対し、その機会を与える事。
- 夏に起こる水難事故を防止する意識の形成。
- 合宿で、集団生活の指導を行なう事。
目標は、
- スノーケリング中の誤飲事故を防止するために、正しい道具の使い方、泳ぎ方のポイントを、指導員のデモンストレーションにより理解する。
- 初心者(役)に対し、スノーケリングの導入指導を実施し、評価を受ける。
そのほかに、
- 小樽ライフセービングクラブによる、ライフセービング体験
- ペットボトルを利用したレスキュー体験
上記を実施し、積丹町研修センターにて、食事の用意、プレゼンの為のグループミーティング、掃除などを行なう。
小樽ライフセービングクラブとも連携。 |
指導練習中。 |
各グループ、バディにて指導練習。 |
スノーケリングツアーの引率練習。 |
浮いて待つ練習も。 |
慣れてきたら、色々楽しむ。 |
ペットボトルレスキュー。 |
身近にある物を利用しての救助体験。 |
指導プレゼンに向けたグループミーティング。 |
朝食風景。 |
快晴だった、海の日連休 7/20〜7/21
1組目の集合写真。 |
海の日と言うことも有り、積丹町美国町の小泊海岸は、行楽客で混雑していた。天候は快晴、海の状態もベストコンディションである。
水底は砂地で遠浅ではあるものの、マフグの子供がたくさん泳いでおり、泳ぐにはとても良い場所だ。
2日間、天候も良く、気持ちの良い合宿だった。
この日はたまたま、ご飯とみそ汁のみ我々が作った。 |
大雨の中での2組目 7/26〜7/27
2組目の集合写真。 |
台風から変わった低気圧により、積丹は大雨だった。
予報通りだ。この調子では、翌日は大荒れになる。
海は凪ていた為、デモから評価まで、初日に行なった。
天候は雨。 |
ライフセービング体験。 |
雨あしが強くなってきた。 |
全員の評価が終わると同時に、北からの風が吹いてきた。
もう限界だ。
全員海から上げ、岬の湯へ。
午後から荒れてきた。 |
案の定、海はみるみる時化に。
翌日も海は時化、大雨による濁流は、流木などの漂流物を吐き出した。
こういう海の姿もある。水難事故の多くは、天候の変化に対する、正しい判断や対応が出来なかった事から起こっている。
2組目は、そう言う自然の姿を見ることができ、とても意義のある合宿だったと思う。
二日目は、そういう海を見ながら、ビーチに散乱している、置き去りにされたゴミを拾い、終了した。
翌日も時化と大雨。 |
大雨の余波の中、快晴だった3組目 8/2〜8/3
3組目の集合写真。 |
先週の大雨の後、かなりの流木が、小泊海岸へ流れ着いた。
積丹町では、その漂流物を重機で撤去し、そのお陰で、問題無く合宿を実施することができた。しかしながら、水の濁りなど、先週の余波はまだ残っていた。
天候は快晴。
熱中症の対策として、水分と塩分の補給はこまめに実施しなければならない事も、学生達に強調して伝える。
漂流したワカメのメカブで曇止め。 |
先週の余波で、若干濁りがある。 |
スノーケリングツアーの引率。 |
3組目は全ての内容を充分に実施できた。
学生達も、様々な事を吸収し、良い想い出となった事と思う。
晴天に恵まれた3組目。 |
これで、2014年度の北海道大学 スノーケリング講座は終了した。
次はスクーバを選択した学生の合宿だ。
スクーバの合宿は、
- 北海道エコ動物自然専門学校 7/29〜7/31(無事終了)
- 札幌科学技術専門学校 8/5〜8/7
- 北海道大学1組目 8/11〜8/13
- 北海道大学2組目 8/14〜8/16
- 弘前学院大学 8/18〜8/20
- 東海大学1組目 8/26〜8/28
- 東海大学2組目 9/2〜9/4
- 弘前大学 9/9〜9/11
上記の他、日程未確定や日帰りコースなどで、
- はこだて未来大学
- 酪農学園大学
- 札幌科学技術専門学校 海洋生物学科2年乗船実習と1年スノーケリング実習
次世代を担う学生達へ、海を通じた実習を行なえる事は、本当に意義のあることで、やりがいがある。本当に感謝。
ただし、課題も残る。
それは継続的な「経験」であり、今後、どのように提供してゆくかを、我々は考えなければならない。
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