劣化コピーは、不要。


 タイトルを見ると、何のことを言っているのか?
 さっぱりわからない。ですよね?

 今回は、主に新人インストラクター向けの内容です。

 さて、近頃の、我がポセイドン、
 随分と急ピッチに変わろうとしています。

 例えば、つい2年前までは、
 夏の繁忙期の常勤インストラクターは2名。

 ここに来て会長も手伝ってくれることを考えると、
 常勤が5名に増え、さらに非常勤が1名プラス。



 さらに、美国でのダイビング活動のほか、
 泊村さかずきでのマリンアクティビティなど、
 とてもバラエティー(多様性)に富んでいる。

 コアな部分は、やはり潜水ではあるものの、
 会社の方針から、カヤックや様々なことを、
 学び、考えなければならない。



 方向性がブレたり、どれを取っても集中できず分散してしまえば、
 コアの潜水まで、クオリティ維持が難しくなるだろう。

 潜水は、コアではあるものの、
 海の野外活動、環境教育の一つの手段として捉え、
 包括的に考えながら、整備して行かなければならない。

 その他でも、配置や所属から、
 各々が学ばなければならないことが沢山ある。

 北海道でのファンダイビングを活性化する目的で、
 ヨッチには頑張ってもらっている。
 教育は、会長にお願いしてある。

 夏海には、接客や店舗業務を、
 もっともっと勉強してもらわなくてはならない。
 教育は、平尾店長が担当。

 雅哉は、法人営業のことを、
 しっかり学んで行かなければならない。
 教育は、小澤課長。

 それらと並行しながら、
 ポセイドンにおける、潜水のクオリティを
 さらに向上して行かなければならない。

 上記を踏まえ、土田会長(NAUI6764)と、
 どのようにするのか? を、詰めてゆくことになり、
 現在、取りまとめを行っている最中だ。



 しかしながら、細かいことを決めても、
 流動的な潜水では、あまり意味をなさないことが多い。

 よくある話で、新人インストラクターに
 講習を聴講して勉強したいと言われることがあるが、
 おおよその場合、それが「劣化コピー」になる。

 劣化コピーを、さらにコピーすると、
 なおさら品質は悪くなる。
 コピーは劣化の進行やトラブルを招くのだ。

 講習の表面を聴講したところで、見えているのは一部。
 大切なのは、産みの苦しみ、学び、考え、フィードバック、
 いわゆる「裏側」も含めた部分なのである。

 劣化コピーは、ポセイドンの講習には不要。
 クオリティの高い、応用力に富む講習が欲しい。
  
 前々回のブログ投稿にも書いたのだが、
 「考えられるインストラクター」にならなきゃダメ。



 先日行われた
 「札幌科学技術専門学校 海洋生物学科」の
 フィールド学習:スノーケリング&磯散策

 ここでは、今まで私のサポートとして、
 なんども参加していた夏海に、すべてを任せてみた。

 話す内容、順番など、先ずは「真似」であったと思う。
 学ぶという言葉は「まねぶ」であり、
 仕事も、ダイビングの講習も、
 はじめは真似ることからスタートするから、
 これについては全く問題ない。

 ただ、私とはタイミングも、強弱も、もちろん違う。
 決して批判するわけではないが、彼女のキャリアを考えると、
 もっと「ユニーク」にできたと、期待を込めて思っている。

 もう一つ、真似るとコピーは違う。
 そこはハッキリしておきたい。
 真似る=学ぶであり、そこからどう発展するかだからだ。

 何も考えずに、真似たままが通常になり、
 コピーが常態化し、コピーに次ぐコピーが劣化を招き、
 会社のクオリティを低下させる。

 知識や技術を説明するには、理論、理屈が根底になければならず、
 それは自分で学び、考え、自分のものとしなければならない。

 そのために、プロ意識を持ちながら包括的に考え、
 自分で頭と体にデータベースを築き上げてもらうしかないのである。

 理論、理屈を考えながら真似てみて、
 さらにPDCA、そして自分のものとしたならば、
 それはもう劣化コピーではなく「オリジナル」になる。

 要するに、
 「真似るなら、裏側も真似て、自分で考えなさい」
 と、いうことである。




 受動的な、教えてもらっていないとか、聞いていないなどは、
 インストラクターの現場には通用しないのである。
 やり方、基準、組み立て方は、ITCで覚えているはずなので。
 
 能動的に、間接的でも直接的でも、四六時中、
 業務について考えたりしている方に、
 成功している方が多いような気がします。

 うわついたり、落ち着かない生活をしていると、
 能動的に考えることに集中できなくなり、
 周りに「おいてけぼり」を食らってしまうんだよね。

 自分も、まだまだ、
 会社、組織、業務というものを、
 考えなければ、ならないな。

コメント