高気圧作業安全衛生規則の改正


 12月も残すところ、あと僅かになりましたが、
 みなさま、いかがお過ごしですか?
 
 ポセイドンの年内営業も、残すところ2日。
 流石に、師走と言うだけあり、ブログも更新が途絶えておりました。

 年内営業納め迄に、前回投稿からのトピックスを書いてみようと思います。

 1、高気圧作業安全衛生規則の改正について
 2、第42回 海神祭について
 3、潜り納めと忘年会について
 4、NFA救急法とDAN酸素供給法について
 5、年末のご挨拶

 今回は、高気圧作業安全衛生規則の改正について、書きたいと思います。



 先月、11月28日に、東京にて、高気圧作業安全衛生規則(以下高圧則)の改正についてのセミナーがあり、須賀次郎さんと一緒に、参加して参りました。



 高圧則の改正については、以前より話が進んでおり、いよいよ改正となるわけですが、その施行時期は「2015年4月」

 私も、社内での対応、潜水士講義および潜水士試験対策本の事もありましたので、しっかりと理解しなくてはなりません。

 具体的に何が変わるのかの詳細は、厚生労働省のウェブサイトにも掲載されておりますので、そちらをご覧ください。



 セミナー終了後、須賀さんと、今後の対応を打ち合わせし、できるだけ早い段階で、試験対策本を、改正版にする方向で決めたのでした。

 現行の対策本は、初版でミスプリ、別表の縮尺違いがあり、ナツメ社のウェブにて正誤対応を行っている状態ですが、売り上げは好調らしく、市場在庫の状況をみて、改正の増刷を検討しているとのこと。

 なお、2015年4月の改正後、一発目の試験が、同じく4月の予定。
 何が出るかも、対策も無い状態。

 そこで、厚生労働省へ問い合わせたところ、詳しいことは申し上げられないが、改正直後の試験に関しては、それまでの勉強を行ったかたが不利にならないような試験出題がなされるとのことでした。

 現行の試験対策本も、とりあえずは4月の試験まで使えるということになり、ほっとする反面、それ以降は、新たにデータ収集と対応策を練らなければならないですね。



 改正高圧則の、大きな変更は、今までのダイブテーブル(別表第2、別表第3)が削除され、潜水時間と減圧時間は、新たに規定される公式にて求め、各事業所で計画を立て、記録を5年間保管するというところ。

 なお、酸素減圧、混合ガスについても対応する内容になります。



 ただし、計算式はビュールマンZH-L16
 コンパートメントが16個。。。
 計算も16区画分行わなければなりません。

 もちろん、酸素分圧、窒素分圧も、
 使用するガスにより計算しなければならず、複雑です。

 結果、この改正高圧則での潜水時間、減圧時間に比べ、より保守的なものであれば、公表されているテーブルを使用するのが使いやすいとのことです。

 それにしても、社内で規定を作るには、比較と検討が必要なわけで、、、

 一筋縄にはいきません。



 セミナーでは、ビュールマンと比べ、考え方に相違があるものの、DCIEMテーブルが頻繁に例として出ていました。(だったら計算式もDCIEMにしたら良いのに。。なんて思っちゃったりもしましたw)

 このことから、まずは、各国のダイブテーブルと改正高圧則の比較を行い、社内ではどうするのか?また、潜水士講座でも、十分に説明ができるようにと、数年前に買って、書棚に飾ってあった?「DECO FOR DIVERS」を今一度よく読むことにしたわけです。



 ですが、DCIEMマニュアルも、DECO FOR DIVERSも、英語の本!
 減圧計算の勉強の前に、英語の勉強が急務となったのでした(汗)
 ※上の写真はNAUIスクーバダイバーテキスト英語版



 そういうわけで、ただいま、中学の英語から出直し勉強をしております。
 目指せ高校卒業レベルの英語!

 さらに、前述の減圧計算では自然対数があり、全くの専門外だったので、高校数学も出直し勉強が必要です。

 それらが終われば、いよいよ社内検討の資料作成となるわけです。

 弊社では、今回の改正に併せ、EANxガスの製造も、来年度から行う予定です。なので、高圧ガス保安法などに照らし直し、危害予防規定や、保安管理体制の変更も行わなければなりませんので、その勉強もしなければなりません(汗)

 大変だ(汗)

 でも、大変ということは、それだけ2015年度は、私たち、そして皆様にも良い変化があると言うことですから、ハードルをどんどん飛び越えていけるように努力していこうと思っています。

 進捗をSNSなどで告知して参りますので、
 これからも、沿海調査エンジニアリングを宜しくお願いいたします。

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