"Crazy" Ice Diving in Lake Shikaribetsu-Kotan


北海道のダイビングスクールって、冬、何してますのぉ???
そんなこと、僕が聞きたい。

なんてぇ〜♪

働いてますよ! わりと忙しいんですよ。
除雪が。

と、言う事で、巷では「流氷ダイビング」が話題になる今日この頃。
流氷ダイビングはとってもキレイで、幻想的かつエキサイティングなアクティビティです。ただ、札幌から現地へは結構な距離ですし、ダイビングツアーとしてはコストがかかる現実があります。

ポセイドンと致しましては老舗であり信頼ある「知床ダイビング企画」の関さんの所をご紹介しております。羅臼ですが、すっごく良い所です!
また、流氷ダイビングは「いるかホテル」さんをご紹介しております。
是非、秋〜冬の”知床”を見て欲しいと思います!

おっと、そうそう。今回は然別湖のお話ですね。
前述のことから、冬のイベントをポセイドンでも考えていたのですが、もっと気軽に参加出来る内容は無いものだろうか???

札樽自動車道は吹雪です。


そうだ!然別湖へ行こう!

然別湖コタンに到着です!


然別湖はザックリ言うと帯広の上。
札幌からは高速道路を利用すれば約3時間半で到着する近い場所です。
しかも、今時期は「然別湖コタン」と言って、氷で出来た氷上露天風呂やアイスロッジ、アイスバーが楽しめたり、スノーシュー、スノーモービル、クロスカントリー、etc、自然を満喫出来る様々なアクティビティが用意されています。

アイスバーは日中、アイスカフェになっています。


この然別湖は”完全結氷”する湖です。
札幌近郊の支笏湖や洞爺湖は不凍湖なので、冷水ダイビング。アイスダイビングは出来ませんから、然別湖に白羽の矢を立て、今回の企画に至った訳です。

イグルーが建ち並んでいます。


○然別湖コタンの醍醐味「ICE Bar」
イベント性と楽しさを高くする為には、潜水だけではいけません。もっとTOTAL的に楽しめなければ意味がありません。然別湖コタンは、潜水ポイント周辺にホテル、温泉、バー等が揃っていますから、とても快適です。

アイスロッジのスイートにて。

氷のチャペル。

中でも氷で出来たICE Barは格別です!
ホテルで温泉に浸かり、美味しい鹿追町産ホエー豚のしゃぶしゃぶ食べ放題に舌鼓をうち、その後暖かい格好(スキーやスノーボードみたいな格好でOK)で、氷で出来たICE Barへ突入♪

これからホエー豚のしゃぶしゃぶです♪

アイスバーで色々飲みます♪

夜の然別湖コタン。

とにかくオシャレです♪

氷の芸術ですね。これは。

周りの気温はマイナス15℃ですが、氷のバーはそんな寒さを感じさせないくらい陽気かつオシャレな雰囲気。地元のミュージシャンによるライブも、併設のアイスホールで開催されており、沢山の観光客でにぎわっています!

最高ですよ♪

○日本らしからぬ風景がたまらない!

イグルー(アイスロッジ)

さなぎ状態の安達さん。

イグルーって知っていますか?
かまくらではありません。が、近い存在です。
凍った湖の上に、イグルーが建ち並び、大雪山系の雄大な自然と重ねて見てみると、なんとも言えない感覚になります。

そのイグルー(アイスロッジ)で、寝る事も出来ます。今回は特別なシュラフをお借りし、宿泊体験も実施!もちろんリタイアも有り(笑)
僕はシュラフの数から、ホテルに泊まりましたが、部屋から監視してました(笑)
泊まりたかったなー♪ なんてね(笑)

あと、然別湖は星が近いんです!
夜は星空を見るのも良いですよ。写真は鎌田さんから戴きました!

すってき〜☆

ホテルの窓から。天気が良い!!

○クレイジーなアイスダイビング

エントリーホール。

潜降開始です。

ライトは必須です!

さて、アイスダイビングはと言うと、しっかり準備とトレーニングが必要な世界だと思います。隠さずお話いたしますと、海とは全く異なる世界で、リスクも高いのです。
まとめると、
  • 淡水なので、器材が凍結しやすい
  • 出入り口は、このホール1カ所のみ
  • 湖面は完全結氷で閉ざされ、水中は漆黒の世界
  • 光はホール(穴)からしか差し込まない
  • シルトが巻き上がり、視界も低い
  • 中層では浮力の感覚も麻痺し、かつ失見当識になる
  • ロープ(信号索)ライトなど、持ち物が多い
流氷ダイブを多く経験されたお客様も、リスクが高いので、その認識と入念な準備が必要とおっしゃっていました。全くその通りだと思います。

WHITES師弟

表面がすぐに凍り始めます。排気の泡が凍ってる(笑)

天候により、エキジット後、ドライスーツはバリバリに凍り、髪の毛も凍ります。アイスダイビングはいつもの潜水以上に、潜水前、潜水中、潜水後全てに知識、技術、安全に対する姿勢が必要となるのです。

信号索(命綱)は必須。今回はY字ラインで潜降。

北海道のダイビングスクールとして、これ以上無いくらいのトレーニングを開催する事ができると言う事で、スキルを磨く上で非常に魅力的な活動でもあるのです。

もちろん、リスクに対し対策もあり、また、活動する範囲は氷直下で、かつ命綱である信号索を付けていますから、必要以上に怖がることも要らないのです。
アイスダイビングの醍醐味は、
  • 札幌近郊のダイバーにとって、身近かつ特別なダイビング
  • 氷の天井に逆さまになれるのは宇宙飛行士とダイバーくらい
  • 技術力と知識の向上
  • 達成感が高い
  • たのしい!!

排気の泡に注目!下に落ちています!

本当はこうでした(笑)

めちゃめちゃ寒いことはありません。

アイスダイビングは、地域も季節も限定。しかもダイバーにとっても器材にとっても過酷な環境です。言葉を悪く言えば、なめてかかると相当痛い目にあう活動です。
だからこそ、初心を振り返ることができ、スキルもアップできるのです。

○シェルドライだとキツい???
水温は1℃で、辛うじてプラスです。
でも、考えてみて下さい。あと1℃以上下回ると、淡水は凍ります。
ホールも、二日目の朝には5cmの厚さに凍りついていたくらいです。

翌日のエントリーホールの氷です。一晩でこうなります。

塩分が無いので海水以上に凍りやすいのです!
レギュレータは基本的にフローしてしまうと思っていたほうが良いでしょう。
これは寒冷地仕様でも同じです。
では、スーツは特殊なものでしょうか?
実は、僕が着ているのは「ファブリックタイプ」と言って、薄い生地です。スポンジゴムではありません。でも、寒くなかったですよ♪
僕の装備は、

気軽にバディに装着を手伝ってもらいましょう。
  • WHITES フュージョンバレット ドライスーツ
  • WHITES サーマルフュージョンアンダーガーメント(インナー)
  • WHITES MK3ソックス(寒冷地用インナーソックス)
  • BREAKER OUT 3mm ドライフード
  • BREAKER OUT 5mm 3フィンガーミトングローブ
です。暖かいコツは、寒冷地仕様の専用インナーを使う事です。
かえって、窮屈に着込みすぎたほうが、動きづらく寒いのです。
汗も吸水&撥水するインナーでなければいけません。コットンの下着は汗や結露を吸うだけなので、結果それが冷えて体温が奪われます。

日差しと重ね着は汗もかきます。それが体を冷やす原因となります。

着込めば良いとか、安い物で重ね着と言う事は、結果的に「安物買いの銭失い」かつ貴重な体温を失う事になる訳です。重ね着と言う概念を無くす事をお勧めします。

○今すぐまた潜りたい!!!
と言う事で、もっと楽しく書こうと思ったのですが、真面目なブログになってしまいました。しかし!正直言うと、今すぐにでも、アイスダイビングを行いたいくらいです。
かなり楽しかったのです!

楽しくてばんざいしちゃいます♪

記念撮影

記念撮影2

楽しみ方は人それぞれですが、興味がある方は是非次回参加してみて下さい!
面白かったので、今後は冬の風物詩に加えようと決めました!

本州の方も、札幌へ一旦入り、僕らと一緒に行きませんか?

謎!左が”フジコ”と言います(笑)

謎ですね(笑)手前のもっこりが。。。

見るものすべてが氷の世界!

ネイチャーセンターさんと風水さんに感謝!

終了後アイスカフェで乾杯

最後に、今回の氷の世界を体験してみて、僕の頭の中では、
窓の外ではリンゴ売りぃ〜♪
まいにぃ〜ちぃ〜吹雪吹雪♪氷の世界ぃ〜♪
と「氷の世界」がぐるぐる回っていました。
もちろん、井上陽水、、では無く、
筋肉少女帯がカヴァーしたほうの曲です(笑)
ググってみてね(笑)


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