小樽の水族館めぐりと自省の旅の巻


 1月19日(日)潜り初めの仕切り直し予定。だったのですが、時化ました。


 昨年12月から、延々と潜る事が出来ない状態です。かと言って、潜水とは大自然の中で行なうものですから是非もありません。

 こんな事、私が言うのもおこがましいのですが、潜水道というか。
それは潜る手法だけの事ではなく、

 ・潜る目的
 ・それを実行する為の目標、手段
 ・リスク認識(人的、環境的、法的など、様々な要素)
 ・段取り手配
 ・実行

と進める中で、変化著しい自然など、様々な要因を包括的に追求することだと、思っています。


 私達は、確かに、潜ることで、はじめて利益を得、生活することができます。だから、生きるためにも、潜らなければならないし、潜ってもらわなければならないです。

 ですが、それは潜水道というべきものから見てみると、一部であり、断片的な部分でしかありません。なぜなら、危険要因を考えること、その結果である潜水中止判断も、潜水道だからです。


 もちろん、利益を追求する事は生きる上で不変的かつ基本的なことなので、特に悪い事ではありません。
 
 そもそも商いとは、元々物々交換で、お互いに必要な物を補い合い、お互いに利益を得るものです。いわば「天秤ばかり」のような物であって、バランスを崩している時は成立しないものなのです。

 「分銅」が人的要因、価値観、欲求、プライスなどで、「天秤ばかり」が自然などの環境的要因とした場合、この変化著しい動的な天秤ばかりの上で、お客様と企業が上手くバランスを取ったときに、お互いに利益を得られるのです。

 だから、いつも一様ではなく、時間軸もある訳なので、バランスが取れず不成立、利益が産まれない事もあるのが普通です。それも商いの一部であり、年間で全体的なバランスを取るのが経営と言えるのではないでしょうか?


 潜水は、お客様の欲求などを、将来的には叶えてあげられるよう、まずは自己認識して戴き、そしてトレーニングの積み重ねによって、お互いにその都度、利益を得て行くものですが、短絡的かつ強引に実行し、結果売り手だけの利益を得ようとする行為が、たまにみられる訳です。もちろん私自身もそう言う失敗を起す事は時々あります。大切なのは、それを認識し、自省に努めることですよね。

 自省するには、振り返り、そして学ぶ事。
 商いには不成立もあることを認識し、物理学、地学、気象、etcを学ぶ事で、土台になっている、不安定な「天秤ばかり」と、お互いの「分銅」を、もっともっと知ることが重要と思います。


 潜水手法について、様々な議論がなされる昨今、その前に、我々だけではなく、お客様に対しても、もっと海の事、人の事を学ぶ機会を増やすべきなのではないでしょうか?
 
 ・お客様が喜ぶと思うからと言って、レベルに合わない場所に潜っていないか?
 ・いつも大丈夫だからといって、自然を甘く見てはいないか?
 ・お客様が行きたいと言っているからといって、時化の中潜ってはいないか?
 ・リーダーの努めである海象判断を、第三者に任せ切っていないか?
 ・対価ではない料金で、無理にコストを削減し、お客様の本来あるべき利益を削
  っていないか?
 ・結果的にお客様の利益になる物、情報なのに、セールス自体を背徳行為と思
  っていないか?
 ・危険な要望を、聞きすぎてはいないか?

 実は、これらは、私たち企業だけの自省ではなく、お客様と一緒に自省すべきことなのです。


 お話を戻します。

 19日の時化は、前日から判っておりましたので、潜り初めは、18日の段階で再延期、代替えのイベントをどうするか?を、

 ヨッチチームは学生たちと美国で除雪
 工藤チームはお客様とおたる水族館めぐり

と決め、潜水は出来ないにしても、ご予約を戴いた日を楽しんで戴くことで、次もポセイドンへお越しいただく。こういう商いを行なった訳なのです。

 もちろん、いつも代替えイベントが出来る訳ではありませんが、実施出来る時は、今後も行なっていこうと思う次第です。

 今回の「おたる水族館めぐり」は、お客様自身カメラを手に、かわいい魚、思わず笑ってしまう生物などを、想いおもいに撮る。そして楽しく撮れた経験を基に、これからのダイビングに、想い出カメラのエッセンスをくわえていただく、そう言う趣旨で見学した訳なのです♪


 もちろん、私も、お客様と一緒に、楽しみました。

 いつもどおり、写真を掲載いたしますね☆






















こちらから、もっと写真を見る事ができます。
2014冬のおたる水族館

 さて、来週は、ヨッチに海を任せ、潜水士試験対策講座と安全潜水講習です。

 風邪やインフルエンザが流行っています。
どうぞみなさま、暖かくして、美味しいもの食べて、ご自愛下さいませ☆ 

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