見えない中でも、ケウルシグサの揺らぎは見える。。


 水中は、濁っていた。
 視界は、概ね2mほど。
 見えて来た風景は、なんとケウルシグサの揺らぎ。。

 慣れないと、ちょっと視覚的に、きつい。

 岩にはシルトが堆積している。
 
 今後は気温がどんどん上昇して、スプリングブルーム。
 緑色の水中世界で、ヌタがぷかぷかしてくるのでしょう。

 それにしても、今年は例年以上に、
 ケウルシグサが多いような気がする。
 
 と、いうよりも、
 例年ではなく、毎年、海藻の勢力が違うんでしょうね。

濁る春の水中世界

 と、いうことで、
 本日は、うちの夏海(佐藤夏海)の教育兼ねがね、
 状況確認の為、積丹の海へやって参りました。

 先週も、濁りがひどく、
 お客様どうし、はぐれてしまいそうとの言。
 
 夏の透明度のいい海と、春の透明度の悪い海では、
 講習も、ファンダイビングも、やり方が違う訳です。
 ※透明度が悪いからダメだということでもありません。

 しかしながら、会社に在籍していたり、非常勤として講習を担当する場合など、
 どうしても、会社やディレクターによる意思決定の「うかがい状態」になり、
 その場での判断を鈍らせ、決定を遅らせてしまうこともあると思います。

 とある映画のように、
 「事件は現場で起きているんだ!」
 的に、現場決裁で行くしかないのですが、
 中堅以上にならないと、なかなか決断が難しいものです。

 インストラクターは、講習に関しては行えます。
 それは基準があり、やることが「明確」だからです。

 しかし、それだけでは、お客様の安全と、
 先人が築いて来た信頼は守ることができません。

 正しく臨機応変であり、正しく流動的に、
 その場その場での、包括的な判断、決断を、兼ね備えて、
 初めてポセイドンのインストラクターであると考えています。

 そのためには、教育しかありません。
 中堅と呼ぶには最短で5年。
 普通で10年かかります。

 取り巻く社会環境も、どんどん変わります。
 生き残るには、守るだけではダメなのです。

 先人の築き上げて来た歴史と信頼に加え、
 新しい見識や技術を研究し、実績と併せながら、
 後輩へ引き継ぐことが、私の役割だと考えています。

 その研究と後輩への引き継ぎ、
 技術伝承とマテリアル作成は、
 かなりの時間を要します。1年や2年では完成しません。
 こちらもやはり、5年〜10年でしょう。
 
 44年もの年月をかけてきたものは、
 そう簡単に、マテリアル化はできないのです。

 しかし、やらなければなりません。
 それが、今年2年目の
 「亜寒帯潜水技術研究所」の肝なのです。

 今年は、体制が変わり、
 大塚社長が所長を兼務となり、
 事務局長に佐々木監査役、記録係に徳間くん、
 専門委員として、こちらの方は私が受け持ち、
 調査系は高泉くんが専門委員になりました。

 より、自分の守備範囲に集中できるものと信じています。

 さて、伝承完成は、私たちの力だけではできません。
 承け継ぎ手の、気づき、学び、身につける「姿勢」が肝心です。
 
 ここでいう、現段階での承け継ぎ手とは、もちろん、
 ・佐藤夏海 今年インストラクター3年目
 ・工藤雅哉 今年インストラクター2年目
 ・新倉理希 今年インストラクター2年目 です。

 まずは、今回の「低視界潜水」
 単なる「春濁り」と思うなかれ。

 夏海が担当のプール講習が終わったら、
 開催についての注意事項や管理手法を
 教育しようと思います。

もっこもこです。


 さて、その春濁りの中、
 楽しめるものは何なのだろう?
 私のように変態ダイバーは、、、

 こんな感じで楽しみました。

ケウルシグサとホソメコンブのコラボ

ひだひだが、何とも美しい

カオス状態w

寄って撮ります

何か惹かれます

フクロノリにはワレカラが

もう中学生?大きくなってきたゴッコ

シルエット

魚のヒレをクローズアップ


 最後に、講習を頑張っていた、
 佐藤夏海の写真集です(笑)

GULLでおなじみ キヌガワアンバサダー北海道代表です♪

目標は人の痛みがわかるインストラクター

水温は7度でした。


 追伸:この日はまさかの視界2m。
    低視界は当然、初級の講習は行えません。
    翌日から視界が4m以上になるまでの間、
    プールでのレッスンとなりました。

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