声のあるレッスン〜CASIOロゴシーズその4 講習補助器材〜
水中トランシーバー「CASIOロゴシーズ」
ダイビング中に会話ができる。
それは画期的なことです。
ただし、基本的に言葉を発さなくとも活動ができるのも「ダイビング」であり、ロゴシーズのように、水中会話が必要なのか?との疑問を投げかけられることもあります。
アドバンスコースでのテーマ”水中コミュニケーション” |
ここで初めに、誤解を解いておきたいと思います。
シンプルに言うと、必要な時に話すことができる器材です。
必要な時はどんな時なのか?
それは、話したくなった時です。
MSDコースでの低視界ナビゲーションにて |
セイフティセカンド(オクトパス)も、初期の頃は「バディブリージングができなくてはいけないし、そもそも装備が邪魔だ。」との理由で、普及までに数年かかったと上司に聞いたことがあります。
ですが、私がダイビングを始めた頃はすでに一般的かつ基本的な器材でした。
緊急性や必要性に関して、若干の違いはあるにせよ、オクトパスも、ダイコンも、ご理解をいただくのに時間がかかることは事実です。
エア切れ対応、減圧管理、これらに「コミュニケーション向上」と、やはりロゴシーズも安全管理的器材であるわけですから、今後も広げていきたいと思っています。
然別湖でのLogosease使用 |
そのロゴシーズの機能を、簡単に書くと、
・会話ができる
・アドバンスモデルは、通話記録が残る
・緊急シグナルを発せられる
・陸上機とも組み合わせられる
・取り付けは簡単で、使い方も簡単
もちろん万能ではなく、苦手な部分の認識とトレーニングが必要です。
・マ行、パ行、バ行の発音ができません
・骨伝導なので、厚めのフードの上に装着すると精度が落ちます
・通話装置では激安でも、一般的にはまだ高価
使用感と必要性の普及活動は、まだまだ必要と感じています。
試験段階の冷水用Logoseaseフード |
そんなロゴシーズを、ポセイドンでは現在、アドバンスモデル2台、ベーシックモデル4台の合計6台保有しています。
残すところ、陸上機だけですね。
冬はデスクワークも含めて、少しだけ時間が取れる(はず?)なので、案内パンフを作成しようと思っています。
ディープダイビングSPLにて |
さて、
最近の使用としては、講習の安全性を向上させるために、
・アドバンスコース(コミュニケーションと言うテーマにて)
・マスタースクーバコース(低視界下でのナビゲーション安全 管理用)
・然別湖高所潜水&ウチダザリガニ防除ツアー(低視界での安全管理用)
・ディープダイビングSPL(冷水用フードの試験を兼ねた)
以上で使用いたしました。
また、最近少しずつですが、潜水作業現場での安全管理に使用してみたいとの声が増え始めています。
JAUS(日本水中科学協会)にて、須賀二郎先生も、Logoseaseを使用しており、その使用研究を一緒にしようということになりました。
お友達である、三陸ボランティアダイバーズ くまちゃん(佐藤さん)も、ロゴシーズ導入を決めたとのことです。
ロゴシーズも、安全管理と使用の面白さ、期待感から、導入例が増えていきそうな感じですね!
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