2016年の夏を振り返って。<スノーケリング実習>


 2011年からスタートした、北海道大学教育学部 体育学スノーケリング。
 今年で6年目となりました。

 今季は、北海道大学内のプールが改修のため使用できず、
 いつものプール授業はありません。
 したがって、臨海学校のみ、3回実施となりました。

 今までと違うのは、
 プールにて、フィンスイミングの基礎を行っていないこと。
 なので、どのように実施するのか、内容の再構築が必要でした。
 

 ただし、この体育学スノーケリングの基礎ベースは、
 「海難防止」である限り、単なる体験スノーケリングではありません。
 
 日中の実技は、スノーケリングの初期導入ポイントを重点的に行い、
 夜の座学は、安全管理と危機管理についてを実施。
 
 そして、昨年までとは全く違う点として、
 スノーケリングベストの着用を意識づけることでした。


 昨年までは、フィンスイミングを4コマプールにて実施していたので、
 海に出る前に基礎は出来上がっていました。

 今回は初めてのスノーケリングという学生が多いので、
 スノーケリングベストの着用は絶対的です。
 
 また、単独行動ではなく、グループでの活動を意識付けました。


 海上保安庁による、平成27年版 海難の現況と対策では、
 スノーケリングの事故は年々増加し、平成23年では34人に対し、
 平成27年では82人となっています。

 特筆しておきたい内容として、
 事故者数に対し、行方不明・死亡数が過去5年平均56%と高いことです。
 
 また、単独行動での事故は、行方不明・死亡の割合が、
 複数行動に比べても高いことが言えます。
 ※平成27年版 海難の現況と対策


 私たちの使命は、
 学生たちのこれからにおいて、
 スノーケリングなどでの海難事故を防止することです。

 授業ではありますが、
 これからの人生で、きっと役に立つ。
 そう思いながら、臨海学校を実施しています。




 実習では、スノーケリングだけではなく、
 ペットボトルを利用したレスキューも実施しています。
 
 この、濃厚な二日間、
 いい想い出になってくれたらいいな。

 そうそう、担当の厚東准教授からご連絡があり、
 なんと、このスノーケリング臨海学校、
 2014年、2015年と、学生の授業評価が一番に!

 北海道大学では、全ての授業や演習で、
 必ず学生から評価を受けるとのこと。

 その中で、スノーケリングが2年連続1番となったわけです!!

 ちなみに、北大の歴史上、初の快挙とのこと。
 嬉しい反面、緊張するなぁ。。。

 これからも、気を引き締めて、行きたいと思います。










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