愛な女も 卵を育む 冬の海


愛な女(鮎並、アイナメ)の産卵は、9月から11月くらいが産卵期と言われます。
雄が「Hey! 俺の部屋に寄ってかないかぁ?」と、自分の部屋(岩のくぼみ)に雌を誘い込み、卵を産ませるわけなのですっw

で、「新 北のさかなたち(北海道新聞社)」によると、卵塊の色は個体によって異なり、色の違う卵塊を雄が守っていることから、どうやら、雄が”複数の”雌を、myくぼみに誘い込み、卵を産ませている、らしい!

岩のくぼみ、とは言え、アイナメの雄も、なかなか”隅におけない”やつだぜ。

さすが”愛な女”だね☆


この世の中、少子化の問題がある。
魚の世界も、過去の乱獲、そのほか磯やけなど、様々な要因から、少子化問題と言ってもいいかもしれない。

しかしながら、このアイナメを見ていると、なかなか頑張っている。

おまけに、myくぼみに産んでもらった卵は、この雄が、ハッチアウトを迎える向こう1ヶ月、胸びれで新鮮な海水を送ったり、外敵から守ったりしているわけなのだ。

立派だ。

これは、持論だけれど、人間社会も、少子化問題に一生懸命にならなきゃならないのは、子づくりには男性、子育てには女性なわけなので、
「世の中の草食男子、もっとがんばれヨ!、、、肉くえよ。」と、思うわけなのだ。うんうん。


と、いう事で、11月16日(土)
久々に「美国(積丹町)」で潜りました!

先日40cmも雪が積もったらしく、今日はその残雪の中を歩いてビーチエントリー。


札幌科学技術専門学校 海洋生物学科1年の4人を連れて
アドバンスコースの実習です。

みんなはドライスーツ初。
悪戦苦闘しながら、潜降。


ダイビングは、注意力と集中力、イメージ力が肝腎と思っています。
学生達は、緊張していた様子で、潜降にも少し力が入ってしまっていたようだ。


凪と思っていたけれど、意外にうねりがあり、また、大潮を迎えるという事も有って、ほんのわずかに、流れもあった

水温:11℃
透明度:10m(但し、もやっています)


最初のテーマは「ナビゲーション」
だったのですが、酔ってしまった学生もいた事と、緊張から、バディコントロールができなかった事があり、潜降から25分のところで引き返し、次回体調を整えてリベンジということとなった。

ただ、ドライスーツを着用し、準備、潜降、浮上、体調不良のバディのアシストが出来た事は、かなりのプラス。

次回、大いに期待出来ると思っています☆


講習から上がり、アイナメの卵が気になったので、学生がご飯を食べている時に、自分はカメラを持って、再エントリー。

おった、おった!
婚姻色が、少し地味な雄が、卵をまもっているヨ〜っw 


卵を守っているアイナメは、ライトの光を浴びても、あまり逃げない。
なんだか、可愛くなってきた。


卵は、間もなく、ハッチアウトを迎えるでしょう。


卵の中、ガチャガチャ(ガチャポンともいう)っぽく見えてしまう。。。
で、時々くるくると、動くんです。


それにしても、こんなに小さい命が、大きいアイナメに成長するとは、、、
ふ化後は、おおむね0.7cm、雌が性成熟する2年後は概ね21cm。だいたい30倍。

日本人の赤ちゃんの平均身長(産まれたて)は概ね50cmらしいので、アイナメで換算すると、子供を作れるお年頃には1500cm、うげっ、、15mとなるわけだねw
進撃の巨人なみだね!

魚って、すごいね!


帰る最中、クジメの卵塊も発見!
クジメは、アイナメと違って、自分が近づくと、影から「卵だいじょうぶかなぁ??」と、恐る恐る様子をうかがっています。

こちらの卵は、ハッチアウトまで、もう少しかかるかな?

海洋実習の時の、通過道。
通りすがりの、楽しみが増えた。

元気に育ってね☆

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