新しい寒冷地仕様レギュレーターを試してみたよ☆ の巻


ただいまポセイドンでは、決算セールを2月20日まで絶賛開催中!
と、言うことで、なんだか凄く忙しい時期です。

2/14まで、ご来店の皆様へチョコレートをプレゼント☆

ダイビング業界も2014年度と言うことで、新しいカタログがズンズンと届く今日この頃。変わらないものもあれば、マイナーチェンジ、フルモデルチェンジと変わったものもあります。

それと同時進行的に、弊社の決算が2月20日。
今期の事、来期の事とやる事が入り交じり、なんだかもう「スクランブル交差点」みたいな業務量です。

と、言うことで、気分は少々げんなりとしていましたが、そんなクラウディなハートを吹き飛ばしてくれる出来事が。

じゃじゃ〜ん☆

気持ちの切り替えは、新しい道具から。


今年リニューアルされたAQUA-LUNG社の寒冷地向けハイグレードレギュレーター
「NEWレジェンドグラシア」が、届きました☆

今までのグラシアはこれ↓

新しいグラシアはこれ↓

大きな変化は、1stステージが、現行のレジェンドシリーズと同じになりました。
これは、同グループであるApeks社XTX200レギュレーターの1stステージの良いところを取りつつ、心臓部とも言える「HPシート/高圧弁」は高品質なAQUA-LUNG社の開発したものを使用しています。

水圧チャンバーと言う、海水が入り圧力を調整するお部屋があるのですが、ドライシールチャンバーになっていて、海水が入らなくても水圧を感知出来ます。

マニアックなお話なのですが、レギュレーターが水深の変化に合わせて呼吸出来るのは、タンクの高圧空気(ゲージ圧200bar)を1stステージで減圧(ゲージ圧おおむね8〜10bar、中間圧力と言います)し、2ndステージでさらに環境圧に減圧するからです。

高い山からおにぎりを落とすと転がるように、高い圧力から低い圧力へ空気の移動が起るわけで、その圧力差を利用して、空気が出て来るので、環境に合わせた呼吸ができるのです。環境圧とタンク内の圧または中間圧力が同じになると、圧力差(圧力勾配)が無くなるので、空気が移動できず「エア切れ」になるわけなのだ。

その圧力差の勾配が緩やかになれば、空気の移動の力が弱くなるので、いわゆる「吸い心地が渋い。」と言うことに。

で、水圧チャンバーが無い事を仮定してみると、

水深 10m タンク圧200:中間圧力10:環境圧1  差がある
水深 50m タンク圧200:中間圧力10:環境圧5  差が少なくなった
水深100m タンク圧200:中間圧力10:環境圧10 差がない
(bar:ゲージ圧)

じゃあ、深くても吸えるように、最初からべらぼうに中間圧力を高く設定すればいいじゃん!って言われそうですが、2ndステージで中間圧力を押さえているのは環境圧+バネの力なので、高い中間圧力に合わせて2ndのバネを強くすれば、連動する「デマンドレバー」も硬くなり、呼吸がしづらくなるのでNGです。通常のバネだと押さえきれず空気が漏れます。(フリーフロー)

そこで、水が入る圧力チャンバーがあれば、中間圧力に環境圧を+できるので、

水深 10m タンク圧200:中間圧力11:環境圧1  差がある
水深 50m タンク圧200:中間圧力15:環境圧5  差が変わらない
水深100m タンク圧200:中間圧力20:環境圧10 差が変わらない
(bar:ゲージ圧)

もちろん、かなり深く潜れば濃密な空気になるので呼吸抵抗は増しますが、基本動作の「圧力勾配差」は変わらないので、快適に水中で呼吸が出来るのです。

但し、気体の特性として、外から受ける温度変化が無いと仮定し(断熱)、圧縮している空気を減圧すると(元の大きさに膨張させると)、気体温度が下がります。これを「断熱膨張」といい、夏でもレギュで呼吸しているとひんやりした空気が吸える理由です。
※圧縮気体を膨張させるのに使われるエネルギーは、断熱状態なので外から受ける訳では無く、内部エネルギーが使われ、その結果温度が下がります。

寒冷地(レギュレーターでは10℃未満の水温)では、はじめからタンクが冷えていて、圧縮空気も冷えています。そして呼吸が乱れたりなど、過度な気体膨張が起ると、水が凍結する温度に達し、圧力チャンバー内の水を凍らせてしまいます。

圧力チャンバー内には、中間圧力を設定する為のメインスプリングが入っているので、凍結して動かなくなれば、中間圧力も制御できず圧力は止まらない状態になり、結果2ndステージのバネ圧が負けてしまいフリーフローを起してしまいます。
これが、寒冷地特有の「1stステージの凍結」です。

アクアラングやApeksの圧力チャンバーは、水が入らなくても圧力感知が出来るドライシールチャンバーなので、チャンバー内の凍結を防ぐことができます。
これが「寒冷地仕様です」

そのグレードで一番高いのはこの「レジェンドグラシア」です。
ドライシールチャンバーに、熱交換機能である「ヒートエクステンジャー」を搭載しているので、極寒の水中でも、信頼感がちがうのです。

また、このドライシールチャンバーは、ダイアフラムという膜で覆っていますが、水圧を直接受ける外側のダイアフラムと、中に組み込まれている中圧ダイアフラムの面積比が違い、「パスカルの法則」から中間圧力値も、

水深 10m タンク圧200:中間圧力11+α:環境圧1  差が増える
水深 50m タンク圧200:中間圧力15+α:環境圧5  差が更に増える
水深100m タンク圧200:中間圧力20+α:環境圧10 差が更に増える
(bar:ゲージ圧)

と、圧力勾配差が広がっていきます。

これを「オーバーバランスダイアフラム」と言い、空気密度が濃くなる深い水深でも呼吸感は快適であるポイントです。ただし、通常の2ndステージだと、途中からバネの圧力が負けてしまいフリーフローを起してしまいます。
なので、2ndステージもこだわって「バランスデマンドバルブ」と言うタイプをセットする必要が有ります。オクトパスもです。

はぁはぁはぁ。。。。

もうこれくらいにしましょうね。。

収拾つかなくなっている事に、みなさん気付いていましたね?

そうなんです。レギュレーターって、その違いを知る為には、結構説明が必要な器材なのです。それが価格に反映されますので、きちんと理解していただきたいのです。

なので、この話しは追って、ポセイドンホームページに特集ページを掲載して行こうと思います。

今までのお話は、レギュレーターの圧力チャンバーという一部分の説明だけですから。

とにかく、良いレギュレーターです☆

標準装備の中間ヒートエクステンジャー。ホース内の冷えた空気を、凍結していない水の温度と熱交換します。

150cmフレックスホース仕様。材質と通常よりも長い分大きい面積で熱貫流を効果的におこない、水と気体温度の熱交換を行ないます。


そこで、上の動画をご覧下さい。こんな環境でもダイビングが行なえるのです。


さてさて、最近の積丹美国は水温が4〜6℃です。
いよいよ「レジェンドグラシア」を、冷たい水に沈めてみたいと思います。

準備中。

出発待ち。

いよいよエントリー。ここで4℃です。

海藻が繁茂する前です。楽しみですね。

今回は150ロングホースで潜水です。

なにやら、流れにのって白い濁りが!!

あっという間に視界が悪くなりました。これは近くで群来???



60分の潜水、終了!

快適な寒冷地ダイビングでした。

NEWレジェンドグラシアは、いつも使用しているApeks社レギュレーターと変わらないくらい「吸い心地の良さ」
そして、ホースの取り回しも問題なし!

これは良いレギュレーターです!

次は水曜日に積丹、
週末に然別湖 高所アイスダイビング、
3月には知床羅臼ツアーがありますので、
このレジェンドグラシアとともに、寒冷地を満喫しようと思います。

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