第2回 然別湖コタン☆アイスダイビング の巻


自然の法則。
昼があれば、夜もやってくる。夜があれば、必ず朝がやってくる。
夏があれば、秋になりやがて冬になる。
冬があれば、春になり雪が溶けて夏になる。
暖められた水が蒸発し、雲になり、雨となって戻って来る。

美蔓パノラマパークにて。

こういう自然の摂理を、ダイビングで垣間みることができます。

夏とは真逆の環境を見るために、冬に楽しめる内容を、
・とても寒く厳しい場所
・アイスダイビング
・札幌から比較的近い場所
・温泉など暖かい所もあること

と言う条件で考え、行き着いたのが、

・ポイントがホテルの直ぐ近く。
・然別湖コタンというイベントを開催している。
・夜に「アイスバー」で楽しめる。
・開けた穴の安全管理まで行なってくれる。
と、非常に良環境と好条件がそろっている「然別湖」でした。

然別湖に到着です!

湖が一面、白銀の世界に。


昨年から、この「然別湖コタン アイスダイビング」を開催しておりますが、
はじめにお断りをしておきます。

然別湖では禁漁区なので、ワカサギ釣り等は有りません。
完全結氷とは言っても、所々薄い場所も有ります。
この時期多くの観光者が訪れるので、勝手に穴をあけて潜る事はできません。

そして、今までのおつきあいがある事を前提に、穴の管理と言う契約の基、ポセイドンで特別に開催しているイベントです。

安易に穴を開けて潜る行為や、然別湖ネイチャーセンターに問い合わせを行なう事はご遠慮ください。

さて、第2回目の開催となる今年は、参加者総勢12名、潜水者は内9名です。
多いか少ないかでは有りません。これで上限ぎりぎりです☆
なので、満員御礼です!!

記念撮影☆1名トイレ中(笑)

然別湖コタンとは、結氷した湖上に現れた、この時期限定の「幻の村」
ここでは、イグルーが建ち並び、氷で出来たチャペル、氷上露天風呂、アイスホールにアイスバー(日中はアイスカフェ)があり、様々なイベントやアクティビティが開催されています。

また、ここには温泉ホテル「風水」と「福原」があるので、とても快適なロケーションなのです。

氷で出来た「アイスカフェ」

氷は触っても濡れないくらい凍っています。

飲み会出来ます(笑)

芸術性が高いですよね☆

日中はカフェ、夜はBARになります☆

ここはホールで、夜にライブなど開催されます♪

実は、潜水後(ドライスーツで)、小銭を持ってアイスカフェに行って、暖かいココアとか、飲めちゃうんです。が!アナウンスを忘れていて、誰も行なっていませんでした(汗)ごめんなさい☆

穴とくちびる山。

穴の1辺は約2mです。この大きさで充分なのですが、厚さが60cmもあるので、この氷を沈めるのに6名がかりだったとの事です。いつもありがとうございます!!

早速、幻の村「然別湖コタン」の地下世界(氷下世界ですけどね)へエントリー。

水中の確認で先ず潜水してみました。

自撮り(笑)顔にはワセリン。テカっています。

水底は泥質で、その上に落ち葉が。

氷の下で行き場を探す「気泡」

氷は2層。透明部分はゆっくり凍り、白い部分は休息に凍ったのでしょう。

バディ潜水を行ないます。

透明度は悪く有りませんが、光が足りないのです。

気温はマイナス11℃、水温プラス1.4℃
穴の直下は概ね3m程。水底は泥質で、シルトが溜っているので、着底は禁止。
また、浮上の際にキックをしすぎると、あっという間に視界0になりますので、浮力調整やトリムなど静止姿勢も非常に重要なスキルです。

最大水深は6mまで。浅く感じるかもしれませんが、水中は光が極めて少なく、しかもレギュレーターの凍結時に、安心して穴まで戻る必要性もあり、6mでも参加者にとって、深く感じる世界なのです。

また、インストラクターの監督はありますが、ガイドなどは行なっておりません。

基本的にバディ潜水を安全に行なえるだけではなく、ラインの操作もありますので、その張り具合や距離感、そしてラインコミュニケーションを行なえる技量が必要です。

そして、バディだけではなく、穴の上にいる「監視員」とのラインコミュニケーションも重要です。

ライン(ロープ)が無ければ帰る穴が判らなくなる。
ラインに絡まってもいけない。

様々なストレスが存在する中で、それをコントロールし、特別中の特別な水中環境へ潜水し、自然の摂理を垣間みる。そういう活動が「アイスダイビング」です。

私の役目は、全体的な監督と、緊急事態が発生した場合のレスキュー要員「スタンバイダイバー」です。

ダイバー用のラインは、中性浮力または、やや沈むロープを使用しています。
レスキューダイバーのラインは、浮くロープを使用します。

二層の氷はとっても幻想的です。

一般的なアイスダイビングは、万が一ラインが外れるトラブルがあった場合、落ち着いて浮上し、氷の直下で待機します。レスキューダイバーはロープを伸ばしながら氷直下を進み、次に円形捜索の要領で泳ぎます。その際、トラブルダイバーの体近くに、レスキュー用のロープが見えて来るので、手に取り、合図を行い、救助者と一緒に戻ると言うのが対応方法の一つ。なのでレスキューダイバーは浮くロープを使用するのです。

初日は、感覚を掴んでいただく「慣し潜水」です。
淡水なので、器材とドライは凍りやすく、潜水前と潜水後の取り扱いが重要になります。
初めて参加の方は、浮上後に、タンクのバルブが凍って閉じない、金属と濡れたグローブがくっつく、カメラのシャッター等動かない、ドライスーツが凍るなど、いつもとの違いに驚きと、何故か笑いがこみ上げて来るようでした(笑)

ダイビング終了後、器材は室内へ。そして温泉へGO!

まったりします。。。

お食事風景!おかずはこの後どんどん来ました☆

まったり気分で、みんなでお食事♪
然別湖は十勝にありますので、野菜もお肉も美味しいですし、養殖のオショロコマが有名で、もう、お腹がパンパカパンです☆

ご飯の後は、お待ちかね「ICE BAR」で一杯☆

風水さんのエントランス。

いよいよアイスバーへGO!

凍りに抱きつくヨッチ。

氷のグラスでも飲めます!

甘いのも有りますよ☆

島田氏(真中)とは学生時代からの付き合いです。

ウォッカの次は、75度あるラム。火気厳禁とな(汗)

ライブを楽しみます☆

良い時間になってきましたので、夜のコタンを見てからお部屋へ。

ここはアイスチャペルです☆

ラムが効いています(笑)

素敵でしょ☆

チャペルからホテル側を望むと、光がとてもキレイでした。

楽しいひと時も流れ行き、新しい朝を迎えます。

吹雪いています(汗)

でも、活動は出来そうです。波は発生しません。

7時の段階では結構、吹雪いています。
潜り始める頃には、すこし治まりました。

アイスダイビング2日目です。

みなさん結構、要領を掴んで来ました。

雪が降っていて気温は高めでした。

穴から差し込む光が眩しいです。

氷と水底の接点。

氷下バディ潜水を楽しむ二人。

ウチダザリガニがいますが、動きが鈍いです。

ミヤベイワナ。夏や秋に、この場所では見かけませんでしたので凄い☆

これも幻想的ですね☆

透明な氷は、こんなに透けて見えます!

4名チームで交代して潜ります。

監視員役。ラインの取り回しも重要です。

バディとこの二重Y字ラインを気にしながら潜水します。

途中、潜水終了のダイバーに差し入れが☆

きれいな雪を入れて、フローズンダイキリ。

レギュレーターは寒冷地仕様を強くお勧め致します。

ダイビングは夏限定の活動では有りません。ご安心下さい。

記念撮影その1

記念撮影その2。温泉では有りません。

と、いうことで、2014年 然別湖コタン☆アイスダイビングは、無事終了です!

帰りは「森のキッチン かわい」さんで昼食☆

雰囲気ある店内。

これが、お勧めしている理由です。

今回はチーズハンバーグが多かったですね。

ストーブもまた、オシャレです。

ぶれちゃいましたが、キノコハンバーグ300gです。

精算に列が出来ました(笑)

帰りは高速道路に「事故の為通行止め」と言う表示が。。。
高速から一般道へ降りて走り、また高速に乗りの繰り返しで、帰路はいつもより1時間長くかかりました。

運転も、潜水も、事故をおこすと様々な方々に多大な影響を与えてしまいます。

トラブルを想定し、その対策を実施する。
それが楽しいダイビングの秘訣であることも、今回のアイスダイビングで再認識することができました。

最後に、今回参加下さいました皆様、
ご協力頂きました然別湖ネイチャーセンターの皆様、
然別湖半温泉ホテル風水の皆様、
レギュレーターを準備下さったアクアラング様、

本当にありがとうございました!

然別湖コタン☆アイスダイビングのウェブアルバムはこちら。
YouTubeでの動画はこちら☆

ご参加戴きましたユッキーさんの笑い過ぎ動画はこちら♪

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