ダイビングの普及と私達の役割(東京出張のまとめ)
笑顔がいいですね☆ |
今回の東京出張は、
JAUSのシンポジウムへ出席というだけではなく、
正直、低迷している物販の本質を考える出張でした。
わがポセイドンも、一般営業と法人営業、
そして、高圧ガスとメインテナンスなどのサービス部門、
他には調査などの海洋技術部、総務などの事業推進本部があります。
私は現在、事業推進本部ということで、直接営業に関わっていません。
ですが、我関せずではありません。
もっともっと、考えて行かなければならないと思っています。
事業推進本部の本分は、
商品やサービスをどのようにダイバーへ伝え、提供し、
喜んでいただき、笑顔を頂戴する「方法」を考える部署であり、
「ダイバー育成」と「器材の普及」こそ、利益の源泉であることが、
ポセイドンの本質なのです。
親子で楽しそうです |
考え方は幾つかあります。
売れなく、不採算の部門を縮小し、新しい事業を創ること。
もう一つは、売れなく不採算の部門を再構築し、持続すること。
感覚的なものですが、
販売力が低下したことで、販売を縮小し、ソフト面を拡大している店舗と、
より細やかな対応で、器材販売力を上げている現地サービス、
こういう構図になってきているように感じています。
しかしながら、どちらも良くありません。
都市にある店舗は、基本的に物販を行うことに注力して作られており、
ソフト面だけで店舗を維持管理することは、大体の場合適切ではありません。
現地サービスは、アクティビティを提供することに注力されて作られており、
物販を行った後のアフターサービスに向いていません。
あまり声を大きくして言うことではありませんが、
使用上の説明、保守管理、修理などは、
新規ご購入に比べ、様々なコストがかかります。
従って、そのアフターサービスは、新規ご購入にある程度付与しています。
他店にてご購入されたものの説明や修理に関しては、
受付はいたしますが、基本的に、お買い上げいただきました店舗にて、
サービスを受けていただくことが大切なのです。
そうなると、結果、全体的な物販が、低下するのは当然です。
一番良いのは、物販もソフトも、
そのお店や現地サービスに適正な比率で、営業されていることなのです。
そこに、ポセイドンも苦戦しています。
もし、店舗がなくなってしまったら、、、
お客様も、私達も、メーカーも、だれも得はしないのです。
だから、どうやって、楽しいダイビングをみなさんに提供するのか?
真剣に考えているわけです。
うれしそうですねw |
アクアラングさんと山形カシオさんw |
良く「会社が儲かって、社員を豊かに」という言葉を聞きます。
会社を運営する以上、正しい言葉だと思います。
会社は、利益が出なければ、持続させることはできません。
ですが、儲けよう!という言葉は、一歩間違えてしまうと、
とんでもない誤りとなりかねないことも事実です。
儲けるという利益は、金銭だけの問題ではありません。
こころの豊かさも利益の一つです。
お客様も、会社も社員も、取引先の従業員、生産者などなど、
全員に生活があり、全員が儲からなければならないのです。
もちろん、全員と言っても競合社もあれば様々ですので、
そういう意味ではありませんが、
こういう立場なので、お客様の姿、メーカーの姿、社員の姿が、
つながりとして見ることができるのです。
都合の良い言い方をすれば、関わるみなさんが儲かってほしい。
そして、笑顔になってもらいたい。
そう思うのです。
そのつながりの中で、どこかだけ極端に儲かることは、
どこかに過ちを産む結果につながるのではないでしょうか?
ジャグジーで笑顔 |
経済の本質は、「生産と分配」です。
良いモノやサービスを造り、お客様へ提供し、笑顔になってもらう。
その際に、金銭という活動手段を使っています。
金銭は評価の手段でもありますから、利益を出すということは、
金儲けではなく、笑顔が儲かるようなことを提供することが大切ですね。
そして、どこかだけ、金儲けをしているようであれば、
その一連のつながりにおいて、良い結果とはなりません。
笑顔が儲かる方法。そこを、一生懸命考えなければなりません。
でも、いちばん、難しくもあり、間違いやすいところなんですね。
また、製品は、どこで買っても同じだと、
そういう風潮がお店にもあり、諦めているように感じます。
でも、そうでしょうか?
製品には、お客様が如何に快適であり、安全に、
ダイビングを行うことができるか?を、
歴史的プロセスで培ったノウハウを活かし、企画、設計されています。
それは、日本人の「おもてなし」に通じる部分があると思います。
そして、おおくの国産企業は、「おもてなし」ですから、
特にノウハウ部分に価格設定をしているわけではなく、
付加価値として取り扱っています。
なので、その設計思想や職人のおもてなしを、
お客様へ伝える際に、製品の陳列に加え、
私達、アドバイザーが、正しくご説明差し上げなければなりません。
同じ製品でも、価格だけの違いで選択することよりも、
正しく説明できる方から購入したほうが、より楽しくなれます。
そこに、サービス提供が生まれ、ココロの豊かさが生まれます。
今回の出張では、主に工場見学でしたので、
いままで以上に、そのことを、再認識した次第です。
位置やばいっす笑 |
工場長も部長も笑顔 |
製品の「おもてなし」と
ソフトの「おもてなし」は、
ダイビングでの両輪です。
売れない時代だからこそ、
製品本来の必要性や付加価値を伝え、
さらに、使用する環境でのダイビングが楽しくなることを、
私達は、一生懸命考えて行かなければならないのです。
たくさん売るのではなく、
正しく購入いただく。
適切な評価を金銭に置き換えて頂戴する。
私達とメーカーは対価、お客様は楽しい思い出や、快適性を得る。
生産と分配。
今は大変な世の中ではありますが、
こんなにやり甲斐のあるダイビング業界です。
関わるみなさんの笑顔を頂戴できるよう、
ポセイドンはこれからも努力してまいります。
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