「青」北海道の離島 天売島 その1


 札幌から道央自動車道を経て、深川〜留萌〜羽幌へ3時間。
 それから羽幌沿海フェリーに乗船し、焼尻島を経由すること90分、北海道の北西に位置する「天売島」へ渡ることができる。




 今回は、縁が有り、この青い海に浮かぶ、海鳥の楽園「天売島」へ渡る事となった。

 天売島への上陸手段はフェリーのみ。船旅というものは、下船地への様々な想いを馳せながら、ゆらりゆらりと楽しむもの。

 この日は天気もよく、海は穏やか。快適な船旅となった。





 天売島は、人口約360名の小さな島。
 そこに、海鳥は約100万羽生息し、ウトウの世界最大の繁殖地となっている。

 これだけの世界有数の自然があり、また人間の生活も営まれている天売島は、地球の縮図、小さな地球であると、海鳥の調査、保護等を行なっている、寺沢孝毅さんは言う。
 



 到着後、我々は、海鳥である「ウトウ」の繁殖地へ向かう。
 雛の為に、魚を獲って、夜に帰巣するそうなのだ。

 ウトウへ、ストレスを与えない程度に、帰巣を見ることができるナイトバスツアーがあり、我々も申込み、観察に出かけた。







 ガイドさん曰く、親鳥は昔程、魚を咥えていないそうだ。
 海水温などの様々な変化で、餌となる魚が減少しているようなのだ。
 
 観察している人間スレスレに「ブゥーン」と空を切る音をたてながら、ウトウが帰巣する。その数は圧巻ではあるものの、確かに餌を咥えていない。

 鳥は、鳥だけで生きている訳では無い。

 自然の繋がりについて、色々と考えさせられるバスツアーとなった。




 そのほか、島内を1周したが、海の青さに驚いた。

 つい先日、海が青い沖縄の離島へ出かけていたのだが、全く逆の地域「北海道の離島」の海も、やはり「青く」、翌日からのダイビングに胸を踊らせる。

 それと同時に、自然と人間の共生について、いかに改善し持続するべきか、という責任を負っていることも、改めて再認識するのであった。

 その2へ続く

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