「青」北海道の離島 天売島 その2
いよいよ、天売島の「青」へ、ダイブする日がやってきた。
潜水ポイントは島の西側、断崖が続く海岸線であり、ダイバーごころがくすぐられる。
北海道の北に位置する事も有り、冷たい水をイメージしていた我々ではあったが、実際に潜水してみると、意外な程あたたかい。水温は表層で約20℃、水中で約16℃程だ。
最初に潜水したポイントは、潮当たりが良いのだろう。ヒダベリイソギンチャクが群生している。身体もわずかに流れる。
地形は迷路のようになっており、その岩の上にはコンブやワカメ、なだらかな岩の上にはスジメなど、北を代表する海藻が根付いている。
ワカメのメカブには、エゾクサウオがいた。
積丹の3月〜4月、まだ水温が1桁である季節に見られるような生物が、水温が結構高い今の季節で見ることができるのは、とても不思議な感覚であり、冷えを気にせずゆっくり観察することができることに感動した。
それにしても、水がきれいだ。
抜けるような「青」が、我々ダイバーを包み込む。
晴天に恵まれ、差し込む光のカーテンに、心癒される。
そして、水面に映るボートからは、水中を覗き込んでいる様子がすぐに解った。
7月に、これだけの海藻を見られる事は、北で潜るダイバーにとって、天売島の海は豪華だと思う次第である。
その3へ、つづく
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