お魚浮沈子でダイビングサイエンスワークショップ


こんにちは!
今年「初老」に突入する、POSEIDON くどうおじちゃんだよ。
みんな元気かな〜???

う〜ん、元気一杯ですねぇ!!

さて、今回は2/12に開催されたワークショップ
「お魚浮沈子でダイビングサイエンス」
についてのお話です!

サイエンス:自然科学
潜水物理学:自然科学の一分野
その中で今日は「浮沈子」をつかって、浮力について学んでみましょう!と言う趣旨のワークショップです。


用意するもの
  • お魚醤油さし・数個
  • 呼び径5mmのステンレス製ナット(M5) 
  • 油性のマジックペン(耐水性)
  • 炭酸飲料用のペットボトル(0.5ℓから1ℓ) 
  • あれば観賞魚水槽にいれる飾り等 


1、まずはお魚をペインティングします。
  形はさておき、ダイバーらしく行きたい所。
  ちょっとクマノミ風でしょ?


2、次に口へ5mmナットをねじ込みます。
  径的には6mmなのですが、重くなりますので、
  頑張って5mmをねじ込んで下さい。

  写真はオーバーウェイトの説明用に6mm付けた所。
  ナンヨウハギ風でしょ?


3、水を注入。
  真中くらいまで入れると良い感じになります。


あとは、ペットボトルに入れて、水を満杯に入れて下さい。
これで決まり!!


ペットボトルを握ると、パスカルの法則(流体に加えられた圧力は、全ての方向に等しく伝わり、流体内の任意の面に対し、常に垂直方向に作用する 潜水士テキスト抜粋)により、加えた圧力がお魚浮沈子へ伝わります。

ボイルの法則(一定温度の気体の体積は、圧力に反比例する)により、お魚浮沈子に伝わった圧力で、中の空気が小さくなります。

空気が小さくなる(お魚の体積が小さくなる)と言う事は、アルキメデスの原理(水中で静止している物体に働く浮力は、物体を水で置き換えた時の水の重量に等しい)により、浮力が減少し、沈み始める訳です。

もちろん、握るのをやめると、加えた圧力は無くなりますので、お魚浮沈子の中にある空気が元に戻り、浮力も元に戻り、上へお魚が上がって行きます。

握る、離すの繰り返しという単純なことで、お魚は浮き沈みして、けっこう楽しいんです♪ 全てを忘れて「ぼぉ〜」っとしたい時にうってつけ♪

握る行為は、ダイビングで言いますと「潜降」
お魚が沈むのは「ウェットスーツの圧縮や、息を吐いた時の肺」で例えられますし、よくよく見るとお魚の中の空気が小さくなったりするのは耳抜きの必要性等の説明にもなります。
また、上手く中層で止めた場合は、沈む力(マイナス浮力)と浮く力(プラス浮力)が均衡状態、ようするに「中性浮力」の説明にも繋げられる訳です。

インストラクター用教材としてもGood!


と、言う事で、本日は小学校4年生のKくんと、
Kくんのお母さんがいらっしゃいました♪


Kくんは、海のいきものが大好き!!
魚の図鑑を見ながら、色を決めます。
こうすると、魚の配色について注意深く見る様になって、
観察力も養えると思います。

色って違いが解りやすいですものね!

気に入ってもらえて、もっと詳しく知りたくなったら、
その時は背鰭の形とか、色んな違いを知って、
海洋生物学者さんになって下さいね!!
 

出来ました!!
かっわいい〜♪
どれも良く特徴を捉えていますね♪

ちなみに紫色のは僕の作「サロンパスフィッシュ」(笑)


これは、Kくんのお母さん作「夢の魚」
目に睫毛のエクステが効いています(笑)

ナットをはめて、用意して下さったペットボトルに、
お魚、飾り、水を注入!!



できました〜!♪
たくさんお魚を入れたので、横にしても面白い!!



ライトをあてるとキレイですよ♪


下からカメラでパシャっと!!
クリアな感じが涼しげで良いですね!


握って、浮き沈みを楽しむKくん♪
浮かせる時にお魚を重ねて行くと言う遊びをあみ出しました!

お魚の水の分量を、少しづつ変えてみると、時間差で沈みますので、これもまた楽しいですよ!

で、6mmナットを付けたお魚のお話。
水の分量をかなり減らし、入れてみましたが、握るというよりも、ペットボトルを持ち上げただけで、急激に「潜降」。。。。

要するにダイバーが「オーバーウェイト」で潜ると、
調整も難しく、潜降スピードに耳抜きも追いつかず。。。
急激に落ちます。

いわゆる「潜水墜落」になりやすいのです。

沈みずらいからと言って、必要以上にウェイトを付けると、水中での調整も難しく、耳も痛めやすいので、適正ウェイトをつけ、落ち着いて息をゆっくり長く吐きながら(全部は吐き切らないでね)潜降する練習を行う方が正しいのですよ。

と言う事で、これから春休みに入りますよね?
お父さん、お母さんダイバーの皆様、
春休みはお子様と「お魚浮沈子」の工作を行って、
お自身も潜降浮上、中性浮力の原理を再確認してみませんか?

コメント

Unknown さんの投稿…
このコメントは投稿者によって削除されました。
Unknown さんの投稿…
初めまして、当サイトの方でペットボトルを使ったアクアリウムと題し

リンクを貼らせて頂いたのと記事内の画像数点お借りいたしました。

本日2016/08/26時、PM6時頃にUPされますのでよろしくお願い致します。

The first one管理者 山本譲二  

http://tfo1.com/
Kazuyoshi Kudo さんの投稿…
お返事が遅くなりまして、申し訳ございませんでした。
こちらこそ、ご利用いただき、感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。