コールドウォーターダイビング(第1回目)
2016年になり、積丹の水温も7度ほどになりました。
そして、2月には、然別湖と羅臼のツアーも。
北海道はコールドウォーターシーズン真っ盛りです!
しかしながら、、、
実は、コールドウォーターダイビングというものは、、、
あまりよく知らない。。。という声もまだまだ多いです。
そこで、今一度、コールドウォーターダイビングについてのことを、
北海道のダイビングセンターとして、書いて見たいと思います。
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◇コールドウォーターダイビングって??(第1回)
◇水で楽しみ、水に悩む。。。(第1回)
◇空気、水、流体って、、、(第2回)
◇コールドウォーターってなに?(第2回)
◇レギュレーターの凍結??(第3回)
◇コールドウォーターで必要な道具の知識(第4回)
◇ハイポサーミア??(第4回)
◇まとめ(第4回)
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◆コールドウォーターダイビングって??
言葉の通り、冷たい水でのダイビングのことです。
どのくらい、冷たいかというと、、、
最初のほんの数分、アイスクリーム頭痛がする環境です。
暖かい海でも、長い時間潜っていると冷えるわけですし、
深く潜ると、やっぱり冷えやすくもなります。
その、度合いが、少しエクストリームな感じというだけです☆
イメージがつきやすいように、
過去のブログも、併せてご覧くださいませ♪
こんな風に、潜っております。たのしいよ〜☆
・積丹の3月〜5月(水温4度〜7度)
・然別湖アイスダイビング(水温0.5度)
・羅臼ウィンターダイビング(水温マイナス1.5度)
ただ一つ、いや、二つ言えることは、、、
ダイビングを難しいものにする要因として、、
「水温」と「視界」
という問題が存在することを理解しなければなりません。
やはり、コールドウォーターダイビングは、
ダイバーとして、いろいろ考えて、
自分で様々な決定をしなければならないのです。
◆水で楽しみ、水に悩む。。。
親しき仲にも、礼儀あり。
水中へダイブする「スクーバダイビング」
でも、その水で楽しみ、その水に悩まされる。。
水と親しもうとするなら、
水のことをよく知って、
礼節を持って接することが、必要ですよね☆
では、基本的にスクーバダイバーコース時に習った
基本的なお話は、少し置いておいて、
コールドウォーターに関連することを、
できる限り、、、ザックリ書き出しますね♪
・水はどえらい物質!?
水は、とても変わった物質なんです。
ダイビングを行う上で、少しだけでも知っておけば、
特に問題なく楽しめます。
ですが、もっと知った方が、もっともっと対処もしやすくなります。
だって、変わり者なんですものw
ただ、難しく、かつ細かすぎても、
たくさん描かなきゃいけなくなりますし、
私も、学者レベルではありませんので、
ザックリといきます。。。たぶん。。
・物質の三態
水は凍ります。また蒸発します。
水が凍る時は(凝固)と言い、氷が溶ける時は(融解)と言います。
水が蒸発する時はまんま(蒸発)と言い、
気体から水になる時は(凝縮)と言います。
水が凍る、また氷が溶ける温度を(融点)と言います。
※厳密には液体が凍る温度を凝固点、個体が溶ける温度を融点と言います。
水が蒸発する温度を(沸点)と言います。
この水は、凍ると体積が大きくなり、蒸発しても、体積は大きくなります。
謎でしょ?
いいやつだけど、変わり者なんですw
それは、お水に氷を入れると、氷は浮いていますよね?
お鍋をすると、湯気は上へ登っていきますよね?
こんな感じで、形も、体積も変えながら、
私達の生活に馴染んでいるわけです。
・体積変化の理由は!?
これは、水素結合です!
水の分子はH2Oですね? 水素原子2個、酸素原子1個で構成されています。
この水分子同士の結びつき方で、形を変えます。
とりあえず、四角い箱をイメージしてください。
水の状態では、四角い箱の中に水分子が、
隙間があればギュウギュウにくっついて入ります。
でも、熱くなると、人間と同じで、離れたがります。
水分子は熱くなると、箱の中で、離れて一人になりたいのです。
あぶれた水分子は箱から出て行きます。これが蒸発です。
今度は冷たくなると、これまた人間と同じで、しゃっきりします。
なので、箱の中で規則正しく前習えをしてくっつきます。これが氷です。
その結果、並べなかった水分子は、箱からあぶれます。。
同じ箱の大きさ(同じ体積)でも、その中に入ることができる水分子は、
温度によって変わっちゃうんです。それを密度で表現しています。
水よりも水蒸気や氷の状態は、密度が低い、
言い換えると、水は温度によって、密度が変わることになります。
なので、氷は水よりも軽く、コップの中で浮いているわけです。
同じ箱(体積)で比較した場合はそうなのですが、、
冷凍庫で氷を作るときは、決まった入れ物に水を入れるだけ。
出来上がったら、入れた水位よりも、氷がおっきくなっていますよね?
と、いうことは、水を入れ物に密閉して凍らせると、、、(汗)
入れ物は割れたり破損します!←これが実は重要です☆
・湖の凍り方
凍る、または溶ける温度を(融点)と言いましたよね?
水は、様々な物質の中でも、融点が高い、変わった物質です。
水の融点は0度です。
氷は0度よりも高い温度になると、溶けて水になります。
水は、0度よりも低い温度になると凍っていきます。
そして、0度の状態で、凍結が進行し、全部凍ると温度はさらに低下します。
ちなみに、4度の状態が、一番密度が高い(重たい)水になります。
夏に暖められた湖面の水が、秋にかけて冷たくなり、
重たくなると下へ沈んでいきます。
そして、下のやや温かい水が湧昇してきて、湖の水が循環します。
(もちろん、風などの影響もあります。)
水温が4度になるまでその循環が続き、
冬になると、さらに表層の水が冷やされ、4度の水よりも水温が下がると、
密度も低くなり(軽い水になって行く)沈まなくなります。
そこで、循環が止まり、表層の水が融点に達し、湖面から凍ってゆきます。
ただし、温度(熱)は、高い温度から低い温度へ移動するエネルギーです。
しかも、水の変わり者であることの一つに、
比熱容量も大きく(温めずらく冷めずらい)
なので、水深の深い支笏湖などは「不凍湖」として有名です。
然別湖は湖面が完全に凍結します(結氷と言います)
と、いうことで、湖は、水中の方が、水温が若干高いことが解りますね。
・海の凍り方
水は、塩分など、言い換えると不純物が混ざると、凝固点が下がります。
これを、凝固点降下と言います。
ザックリというと、約マイナス1.8度くらいで、凍り始めます。
海水の一番重たい状態は、さらに低い温度です。
大量にある海水、様々な影響で対流し、なかなかどうして、凍りづらいです。
それでも、相当冷え込んでくると、塩分の薄い部分から凍り始め、
濃い塩分が析出してゆきます。
こういうこともあるようです。
などなど、結構ふくざつです。
結果的には、湖のような淡水よりも凍りづらいですが、
温度は結構、、、低いですね。
・圧力をかけると融点が下がる!?
水は、圧力をかけると、融点が下がります。
他の物質は、融点が上がるんですが、これも水が変わり者な一面です。
かき氷にスプーンを突き立てて、押し付けていると、
溶けてきて、スプーンが刺さってゆきます。
ようするに、圧をかけると0度以下でも、溶けて水になります。
スケートが滑る原理も、これとのことです。
などなど、雪や氷の上で道具の準備、、、
置き方によっては、冷えた状態で水分が、、、
・水に悩まされる。。。
どんな状況でも、ダイビングを行うには、
水と関わることになります。
コールドウォーターダイビングの重要なことは「NHK」です!
「ナメない」
「冷えない」
「凍らせない」です!
雪の状態、氷の状態→水、水分になり、いろいろ影響が出てきます。
水分→ 凍結して大変なことに。。。
そもそも冷える→保温対策をナメないこと!
潜るポイント、目の前の水に、気を奪われすぎないことです!
気づかないうちに、あなたの大事な部分に、、
水分が侵入しているかもしれません。
さて、水や空気のように、形を流動的に変化できるものを
「流体」と言います。
コールドウォーターダイビングでは、
これら流体とうまくやらないといけません。
次回は、その流体と、
コールドウォーターについて書いてみたいと思います。
(つづく)
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